ニューロサイエンスとマーケティングの間 - Between Neuroscience and Marketing

安宅和人: 脳神経科学とマーケティングの間に棲息

「風の谷」という希望

Leica M7, 1.4/50 Summilux, RDPIII @Lake District, UK2017年の秋、とある知人の誘いで鎌倉にある建長寺 *1に合宿討議に行った。コクリ!プロジェクトという集まりだ。コクリと言っても子供の頃やったコックリさんとかとは全く関係がない。Co-creationの略で…

2018年の活動を振り返る

Sabah, Borneo Island, Malaysia Leica M (typ240), Summilux 1.4/50, RAW 気がついたらあっという間に年の暮れですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?年末だということもあり、自分の振り返りも兼ねて、web上でpublicになっている主たるアウトプット的なも…

未来は目指すものであり創るもの

Fujisawa, Kanagawa, Japan Leica M (typ240), 1.4/50 Summilux, RAW 昨日のエントリでも引用した昨年春、情報処理学会誌の冒頭で書いた記事をここにも転載しておこうと思う。情報処理 Vol.58 No.6 June 2017*1-3年前は講演で呼ばれるとビッグデータばかりだ…

手なりの未来を受け入れるな

Mt Fuji from Fujisawa, Kanagawa, Japan Leica M (typ240), 1.4/50 Summilux, RAW今年はなんと一本しかブログエントリを書いていないことに先程、気がついた。はてな内のPF*1移行で少々手馴染みがなくなってしまったこともあるが、毎日facebookとかtwitter…

未来にかけられる社会にしたい

Leica M (typ240), Summilux 1.4/50 ASPH, RAW @St Paul de Vance, France僕は政治家でもなければ官僚でもない。さらに言えば、つい数年前まで、長らく国とかそういうものとは距離をおいてきた人間だ。国には頼らない、必要な変化は自分で起こす、というのが…

星座をつくろう

Leica M (typ240), 1.4/50 Summilux ASPH @Gordes, Provence, France先日、とある高校の学祭に立ち寄る機会があり、そこの出し物の一つで久しぶりにポーカーをした。ポーカーというのは親が配る五枚の札で役作りを行い、その組み合わせの強さで、幾ばくかの…

Places in the Heart

Leica M7, 1.4/50 Summilux, RDPIII, Tuscany, Italyもう30年近い昔の話だ。当時ほんとうに言葉などなくても分かり合えた友人が何人かいた。みんな本当にいいやつだった。ある日、その一人と、なんだかもう何もしたくなくなって、名画座に映画を見に行った。…

今日、何人かの中学生たちに送った言葉

Leica M7, 1.4/50 Summilux, RDPIII 本日午後、とある奨学財団の率いる長野の中学生の皆さん、約15人と約3時間語り合った。はじめに僕の年齢を聞いて、彼らの親とさして変わらないので、ほとんどの彼らが驚いていた。どうも10才は若く見られたようだ。人は好…

シゴトの未来

Leica M7, 1.4/50 Summilux, RDPIII @Shelburne museum, VT, USAさすがに人生の半分ぐらいまできたと思われるkaz_atakaです。表題のテーマでもうこの3年ぐらい食傷するぐらいの数のインタビューや取材を受けてきました。正直、僕の周りでは完全にdone issue…

 『第六の波』、、、大量絶滅からの回復はどの程度時間がかかるのか?

Leica M7, 1.4/50 Summilux, RDPIII, VT, USA皆さんお元気ですか?だんだんと春めいてきましたね。現在、知覚と知性についてのとあるまとまった論考を書いているのですが(まとまったところでまたお知らせします)、そのからみで古いメールをひっくり返して…

(書評)『真理の探究 - 仏教と宇宙物理学の対話』

Leica M7, 1.4/50 Summilux, RDPIII @Flagstaff, AZ これ以上、ディープなテーマの本を探すのは困難だろうと思われる一冊。世界的な理論物理学者である大栗博司先生と、仏教学の泰斗である佐々木閑(しずか)先生の対話。年末ぐらいから少しずつ読んできて、…

棺(かん)を蓋(おお)いて事定まる

Leica M7, 1.4/50 Summilux, RDPIII, Manchester Village, VT, U.S.A.人の功績は死んだあとに初めて正しく判断される、人の本当の価値は死んだあとにはっきりする、との意。先程、この数週間、たまった新聞をざっとみていたのだが、2016.11.29の日経「春秋」…

AIはイデアである

AI

Leica M7, 1.4/50 Summilux, RDPIII @Putney,VT, USAほとんど毎日のようにAIに関する委員会であるとか講演であるとか討論会に出て、繰り返しAIと呼ばれているものの実態について議論してきたがなかなかうまく多くの人に落ちない。なぜだろうと思ってきたが遂…

知らず知らず僕らのエゴと気配りがこの国をbehindにしている

Leica M7, 1.4/50 Summilux, RDPIII Shelburne Museum, VT, U.S.A.アメリカやヨーロッパの街に旅行にいくたびに思うことがある。それは彼の国々の街の多くは美しく、東京や日本の地方の街の多くは見苦しいか、味気がなく、乱雑ということだ。以前話題になっ…

不屈の棋士

Leica M7, 1.4/50 Summilux, RDPIII Putney, VTこの二年ほど、年中同じ問題について手を変え足を変え尋ねられる。「AIがこれ以上進化してきたら我々の仕事はどうなるのか?」、、と。これについての僕の答えは常に一貫していて、そんなに心配する必要はない…

第二回データサイエンティスト協会シンポジウムのお知らせ

Leica M7, F1.4, 50mm Summilux, RDPIII @Oxford, UK来月13日(金)にデータサイエンティスト協会、年に一度の第二回シンポジウムが行われます。事務局に聞いてみたところ、こちら、なんとまだ枠があるようなので、驚きつつ、ご案内させていただいている次第…

ヨーロッパは旧世界ではなく新世界だった

Leica M7, F1.4, 50mm Summilux, RDPIII @Lake District, England, UK昨夜、パラパラと見ているとNature発の目を疑うようなニュースが飛び込んできた。"The earliest unequivocally modern humans in southern China" Nature (2015) doi:10.1038/nature15696…

AIはproblem solvingマシンではない

Leica M7, 50mm/F1.4 Summilux, RDPIII @UC Berkeleyこの夏の研究のように書いていたDiamondハーバードビジネスレビュー(DHBR)2015年 11 月号への寄稿論文がようやく昨日発売になった。「人工知能はビジネスをどう変えるか」というタイトルだ。-NewsPicks…

人間が特異点を感じる時、、、『her/世界で一つの彼女』

Leica M7, 50mm F1.4 Summilux, RDPIII, @Roma, Italy何もかも見たいときに見れる、なんて便利でいい時代だ。知りたいことも、本も映画も全て一瞬で手に入る。この快適さに埋没しながらも、生きている実感が逆に薄くなってしまう、そういう感覚に襲われてし…

少子化が日本のアセットになる時代が来る(?)

Leica M7, 1.4/50 Summilux, RDPIII, @Route66, Amboy, CA少子化が我が国の大問題だという話がまことしやかに語られるようになって久しい。なぜそれが問題なのか、と聞けば、 ただでさえ老人が増える時に、働く若い人が少ないんじゃ支えられない 警察、消防…

玩物喪志、、、それとも玩物立志?

α7, 1.5/50 C-Sonnar, RAW年末ということで、ほぼ日手帳を買いに行った。すると、ウィークリー版の欲しいのが売り切れ。困ったナと思ったが、店頭で調べたところ、ウェブで購入できホッとした。いい時代だ。ほぼ日 手帳 2016 WEEKS ホワイトライン・ブラック…

ビッグデータの本質はデータの大きさではない

Leica M7, 1.4/50 Summilux, RDP III @Griffith Observatory, Los Angels, CA残念なことに、全く忘れていて風呂に入っていたのだが、期せずして先日取材を受けたNHKスペシャルの「医療ビッグデータ」に、先ほど何秒か登場していたようだ。それでそのリアルタ…

では、僕らは何をしていくんだろう?、、、第二のMachine Age(2)

Leica M7, 1.4/50 Summilux, RDP III @Griffith Observatory, Los Angels, CA前回書いたようなことを言うと、「ではこれからは、どうやって飯を食っていったらいいんだ?」的なことを多くの人に聞かれる。アカデミアやデータプロフェッショナルといえる人の…

第二のMachine Age

Leica M7, 1.4/50 Summilux, RDPIII @Route66, AZ 最近、僕らの社会がどこに向かっているのかということを考えさせられる機会が増えている。そもそも、大手ネット企業のストラテジストとして世の中の未来を考えるベースロードがあるのだが、それに加えて、理…

書評「静かなる革命へのブループリント」

α7, 1.5/50 C-Sonnar, RAW 我々の未来は、我々の意思が作り、我々の意思は感性、すなわち我々の現実の感じ方が生み出すことを改めて思い起こさせてくれる一冊。献本をいただき、目を通したが、久しぶりにワクワク感を感じ、自分の深いところにあるものづくり…

味を失わず世界で生きるとは何か

安西洋之さんの新刊。一見月並みのことにどれほどの深さがあるかを感じられるかを突きつけられるような本です。*1安西さんは拙著を読んで、僕に最初にコンタクトされた方の一人。ローカライゼーションマップを提唱され、日経ビジネスオンラインでも連載され…

ただやりたいことをやろうとするのが本当に幸せか?

Leica M7, 50mm Summilux F1.4, RDPIII Cambridge, UK僕は何だか色々な相談を受けることが多い。よくある相談の一つが、本当はこういうことをやりたいんだけれど、その辺をやったことがないので踏み込むべきかどうか分からない、というものだ。これが大学出…

巨人サンガー逝去

Leica M7, 50mm Summilux F1.4, RDPIII Cambridge, UKタンパク質のアミノ酸配列を世界で初めて決定し、DNAの配列決定法を発明、更にRNAの配列決定法も産み出したフレデリック・サンガー(Frederick Sanger)。ノーベル化学賞を二度受賞した唯一の人物。サイ…

富士の世界遺産内定に思う

GXR, Nokton Classic 35/1.4 (上空から見た富士) 富士山が世界文化遺産に内定したそうだ。>「富士山」世界遺産に登録へ NHKニュース http://cro.st/mc5jニュースをご覧になった方も多いだろう。実にめでたい話のはずなのだが、なぜか初めてこれを聞いた時…

仕事が進まないときの話

Leica M7, Summilux 50/1.4, RDPIII @ Pienza, Tuscany, Italy仕事が全然進まない時、というのがたまにある。実は今もそれで、連休中なのに仕事を持ち帰って来てしまっている。頭の調子が悪いと言うか、うまくかちっとはまらない。人によると思うが、僕の場…