ニューロサイエンスとマーケティングの間 - Between Neuroscience and Marketing

安宅和人: 脳神経科学とマーケティングの間に棲息

マーケティング

書評「静かなる革命へのブループリント」

α7, 1.5/50 C-Sonnar, RAW 我々の未来は、我々の意思が作り、我々の意思は感性、すなわち我々の現実の感じ方が生み出すことを改めて思い起こさせてくれる一冊。献本をいただき、目を通したが、久しぶりにワクワク感を感じ、自分の深いところにあるものづくり…

味を失わず世界で生きるとは何か

安西洋之さんの新刊。一見月並みのことにどれほどの深さがあるかを感じられるかを突きつけられるような本です。*1安西さんは拙著を読んで、僕に最初にコンタクトされた方の一人。ローカライゼーションマップを提唱され、日経ビジネスオンラインでも連載され…

来るべし、見るべし、やるべし

Leica M7, Summilux 50mm F1.4, RDP III @ near Pienza, Tuscany, Italy 昨日も今日も本当に久しぶりにグルイン*1ばっかりやっていたので、少々疲れた。でも、たくさんのエネルギーと生々しい感覚を得た。生肉を食べた気分。マーケットに肉薄するのはやっぱ…

iPadがもたらす世界

先月、ひょんなことからシリコンバレーに行くことがあり、パロアルトのアップルストアで、iPadを入手した。予約をいれる必要があったが、幸い、無事次の日には入手できた。これでかれこれ3週間あまり使ってみたことになる。ちょうど今日から、日本でも注文受…

kindleと電子ペーパー時代の到来

Amazonのkindleを入手した。 Lumix GH1, 35mm Biogon F2.0 日本からでも買えるようになったというニュースを耳にして、躊躇することなく申し込んだので、きっと日本に届いた最初の数百台かそこらの一台なんじゃないかと思う。昨日もオフィスで色々持ち歩いた…

草なぎ君、胸を張れ。今、君は誰よりも日本中を楽しませている

Leica M7, 50mm Summilux F1.4, PN400N @ Navajo Nation, AZ *1 だいぶ書き物が出来てきたなあと思うと、あの大騒ぎ。あの日の朝はトラフィック負荷耐性は日本最強と思われるヤフーのトップですら重くなっていたので、よほどのアクセスが発生したのだと思う…

ポスドク問題について思う2

Contax T2, 38mm Sonnar F2.8 @Los Angeles, CA (これは昨日の呟き編の続きです。ごはんを楽しく食べていたら書くのを忘れてしまってました、、、。昨日のを読まれていない人は、まずそちらをご覧ください。) wackyhopeさん、いつもコメントありがとうござ…

出来ちゃった結婚は本当にもう恥ずかしくないのか?

Leica M7, 50mm Summilux F1.4, Fortia SP @Tokyo Disney Land 休載しますとか言っておきながら、自分でもどうかと思うのですが(笑)、wackyhopeさんから非常に興味深い投げ入れがありましたので、それに関して少しだけ。 年始のエントリのひとつの「こわれ…

「こわれてしまったかな?」と思う幻想リスト

Leica M7, 35mm Biogon F2.0 @Sedona, AZ昨日あんなことを書いてしまったので、まあ年末年始にちょっと考えていた、かつて日本を覆っていたが(今も?)かなり壊れてしまったと僕が思う幻想リストを載せてみます。(本当にえぐすぎるのは載せていません。)8…

米国横断フォトエッセイ8 : デンバーの空港にて

米国横断の途中、コロラドのデンバーから、アルバカーキ、いわゆるABQ*1まで飛行機に乗った。で、デンバーの空港について歩いてみると、大きな金属とガラスのハコの中に、実に見覚えのあるものが大量に並んでいる。 Leica M7, 50mm Summilux F1.4 @Denver, C…

眉間にしわを寄せるような大人に負けるな!(慶応SFC訪問記)

Leica M7, 50mm Summilux F1.4, RDPIII @Monument Valley, UT 先週の月曜日、前職の先輩が教授をしている縁で、慶應のSFC(湘南藤沢キャンパス)に行って一コマ話をしてきた。 教室に近づいてみると、沢山の人が入り口から入ろうとしていて、入ってみると、…

iPhone到来

Leica M7, 50mm C-Sonnar F1.5 @Mother Farm, Chiba 先週、お仕事端末としてiPhoneを入手した。これがないと、これからのIT・ネット上のサービスを考えるのはかなり困難、というのが表向きの理由だが(笑)、ただ単に欲しかった、と言った方がむしろ本音。 …

ハセキョーの結婚発表を見て思うこと

Leica M7, 50mm Summilux F1.4, RDPIII @Firetree Inn, Monument Valley, UT 昨日はダブルで結婚の発表があってそれがスポーツ系新聞のトップ記事だった。フジテレビの佐々木恭子アナと、長谷川京子さんだ。僕の回りの30過ぎ辺りの独身男性はかなり歴史的な…

5D Mark II

予約を入れてしまいました、、、。もちろんキャンセルする可能性はありますが、僕としてはあまりにも例外的な暴挙。久しぶりのデジカメです。私を良く知っている人であれば、いったい何がなんだか、というぐらいの驚きの行動なのですが、、。第一にそもそも…

いわゆるCS(顧客満足度)向上運動の真実

Leica M7, Summilux 50mm F1.4, PN400N 今日も多くの企業でCS(customer satisfaction 顧客満足度)をあげるための努力がなされている。 けれども、その大半が確かにCSが上がっても、決して業績向上にはつながらないことが多い。これはどうしてなんだろうか…

自民党総裁選とアメリカ大統領選を見ていて思うこと

Leica M7, Summilux 50mm F1.4 @Washington DC 日本でもアメリカでも選挙がホットだ。 みんなそれは毎日気付いていると思う。で、毎日別に何を見るという訳でもなく、そういうニュースが入ってきてそれを見ていてつくづく思うのが、自民党とアメリカの共和党…

恋愛の三軸

Leica M7, Summilux 50mm F1.4, RDPIII @Columbus, OH15年ほど前、僕がまだマーケティングをはじめて間もない頃、そう「市場における原子」の着想が徐々にクリアになり、その具体的な方法論をじっさいに試行錯誤しつつ進めていたころの話だ。僕もまだ若かっ…

マーケティングと恋愛(コイバナ)の関係

Contax T2, 38mm Sonnar F2.8 @Los Angeles, CA「マーケティングをアナリティカルに考えましょう!」と言うと、「kaz_atakaさん、それは(あなたがいくら分析バカでも)いくらなんでも無理でしょう?」的に大体、異常に引いた反応を受けることが多いのだけれ…

ポーニョ、ポニョ、ポニョ、、、フィルム、銀塩写真の行方

Leica M7, 50mm Planar F2.0, RDPIII @Tokyo Disney Land 大してテレビも見ていないのに、いったいどこから来るのか、ポニョ(『崖の上のポニョ』)の歌が耳から離れません。宮崎アニメのパワーもたいしたものです。それでちょっとネットを漂っていると、い…

D700触ってきました!、、、人間、存在を知らないと認知できない?

一昨日(7/24)、人間ドックに行った帰りに、なぜか200メートル先にヨドバシ本店があり、吸い寄せられるように立ち寄ってきました。ちょうどお昼休みの時間でした。 すると、翌日発売のはずのD700(この間書いた関連記事はここ)が目の前においてあるじゃない…

現在の脳科学、脳神経科学で脳の活動はどこまで分かるのか (最終回) 、、、および現在のニューロマーケティングについての個人的所見

(前項より続く) Contax T2, 38mm Sonnar F2.8 @Paris まとめ 以上、駆け足で脳活動の把握について現在利用可能な技、方法論を一通り見てきた。いずれのアプローチも脳の実活動を見るにはかなり限界があり、従っていったいどのような脳の活動パタンがどのよ…

三つのラダーとブレイクポイント

(セグメンテーションとMECEの誤謬より続く) Leica M7, 50mm C-Sonnar F1.5 三つのラダー 若干不思議な感じがしますが、差異しか脳が認知できないという視点から見ると、確かに脳のキャパシティには限界があります。一番簡単なのはブルーオーシャン戦略では…

Brazil 13:釣行に向けて

(Brazil 12より続く) マナウス到着当日、夕方。 河に圧倒されたまま、部屋に戻り、マナウスでの計画を練る。具体的には、アメリカから担いできたラフガイドなるブラジル案内本を開き、英語の通じると思われるツアー会社に片っ端から電話をかける。目的は、と…

セグメンテーションとMECEの誤謬

(ポジショニング:知覚の視点から見た活用の押さえどころより続く) Contax T2, 38mm Sonnar F2.8 @New York City Segmentation これもかなり手垢のついた言葉ですが、今なお重要な概念であることは変わりありません。すなわち「市場における原子」の項で述…

ポジショニング:知覚の視点から見た活用の押さえどころ

(ファーストムーバーアドバンテージより続く) Positioning では次に過去30年間での最大のヒットコンセプトの一つ「ポジショニング」について考えて見ましょう。「マーケティングというのは心の中での場所を取り合うゲームである」、というAl RiesとJack Tr…

欲に駆られないマーケティングは可能か(2)

(1)より続く 僕が好きなカメラの世界にこれからのマーケティングのあり方の一つの原型がある。リコーのGRデジタルというカメラだ。雑誌Penや、Real Design、日経トレンディなど幅広く取り上げられてきたので、これをご覧になっている人にもその名前を聞かれ…

欲に駆られないマーケティングは可能か(1)

ブログを始めてこの数週間、これまでの人生とは比較にならないほど急速にかつ大量にブログを見てきた。マーケティング関連のブログもそれなりに見た。その中で一つ気になっていることがある。それはいずれも売らんかなのマーケティングの話が異様に多いこと…

ファーストムーバーアドバンテージ

(知覚のポイントから見た商品、サービス打ち出しの原則より続く) First Mover's Advantage これは読んで字のごとく、最初にその市場に入ってくると大きなアドバンテージがあるというもの。一見正しそうですが、では、世界で始めて、とか、本邦初、とかとい…

知覚のポイントから見た商品、サービス打ち出しの原則

Leica M3, 50mm Summicron F2.0 @Toyama 「市場における原子」の項でも少し書いたことに補足しつつ、ここまで議論してきた我々の脳が持つ4つの知覚の特徴、ポイントを考慮すると、力強い商品やサービスの打ち出しをしていくには、 「これまでにない異質で意…

市場における原子

Contax T2, 38mm Sonnar F2.8 @Los Angels, CA マーケティングを考える際に、「市場」あるいは「マーケット」をどう考える、というのは避けては通れない道だ。あるいはマーケットをどういうものだと考えるのか、がほとんどすべての質問の根源とさえいえる。 …