ニューロサイエンスとマーケティングの間 - Between Neuroscience and Marketing

安宅和人: 脳神経科学とマーケティングの間に棲息

『utsuroi 写真家18人からのメッセージ』


Leica M7, 50mm C-Sonnar F1.5, RDPIII @Phuket, Thailand


今晩、とある写真関連のトークイベントにブロガーとして参加することになりました。銀塩写真の行方を探る内容、とても楽しみです。


場所は、恵比寿の東京都写真美術館写美)。

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最後のアマチュア銀塩フォトグラファーになっても、銀塩を愛したい僕に、声をかけてもらったことは光栄です。


何年か前にゼラチンシルバーセッションという動きがあり、それを進めてきた澤野計(さわのはかる)さん、本城直季さんなどをはじめとするフォトグラファーのマネジメント会社を運営する野崎武夫さんからお声がけ頂きました。多謝。


以下が頂いたご案内。ここにある通り、僕以外は実にそうそうたる人たちが参加されるので、ここからの数日分だけでももしチャンスがあればいかがでしょうか。(私のは恥ずかしすぎるので無視して頂けばと、、、。)

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19日15時30分 鈴木美康氏 元 イマジカ映画部副部長
東京国立近代美術館フィルムセンター技術職員

20日15時30分 久保元幸氏 プリンター、ザ・プリンツ代表

22日15時30分 高橋隆雄氏 元 富士フイルム足柄工場製造部技術科現場リーダー(勤続40年)

23日18時30分 沖本尚志氏 『PhotoGRAPHICA』編集長

25日18時30分 高橋周平氏 写真評論家、多摩美術大学教授

26日18時30分 kaz_ataka氏 ブロガー

27日15時30分 坂梨寛美氏 大型カメラメーカー エボニー代表

18時30分 仲俣暁生氏 文芸評論家

1日 18時30分 小原真史氏 映像作家、イズ・フォト・ミュージアム研究員

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せっかくなので、写真について少し考察。


実は、5月の連休中に、悩みに悩んで一台、KGBに身売りをするぐらいの勇気を出して(笑)、ライカのレンズがアダプターでつけられるデジカメを買った(パナソニックのGH1)。動画が撮れて、酒場のような暗ーいところでも撮れるのは非常に優れているのですが、昼間どうなるのかというのはとても興味深いところでした。モノクロでは明らかにフィルムが上なのですが、カラーではどうなるのかというのもとても気になるところでした。


何かいい機会がないかなーと思っていたところ、この夏、プーケットに行った際に、これはいいチャンスだなと気付き、ライカと一緒に持ち歩き、ずいぶんな量の写真を撮ってみました。


その場ではそのGH1も、結構ごきげんなつもりだったのですが、帰ってきていま写真の整理、読み込みを少しずつしてみると、あまりの写りの違いに驚き、改めて銀塩の力に驚いている次第です。ちょっとだけご紹介を。


例えば、毎日のように泳いでいたホテルのプールですが、デジカメ的には結構きれいに撮れたなと思っていた次の写真も、



Lumix GH1 @Phuket, Thailand


フィルムで撮った次の写真みたいなのを見ると愕然としたりする。



Leica M7, 50mm C-Sonnar F1.5 @Phuket, Thailand


正直、同じ場所の同じ光で撮ったものとは考えにくい。


あたりに生えている花だって、次のようなのを撮って、まあそこそこかな、ぐらいに思っていても、



Lumix GH1 @Phuket, Thailand


フィルムで撮ったのを見ると、次のような感じになる。



Leica M7, 50mm C-Sonnar F1.5 @Phuket, Thailand


ちょっと、分かってはいたけれど、僕には衝撃的な違い。緑の深みも、存在感も、空気の密度も僕のGH1では、とても写っているとは言いがたい。


そんなオドロキがあって、銀塩をちゃんと持っていって、毎日何本かずつでも撮っておいてよかったな、と心をなで下ろしている。


そう言えば、最近はあんまりしないけれど、雑誌の写真なんかを見ながら、これはデジタル、これはフィルム、なんて見分けるゲームをちょっと前までよく、周りの人の中でやっていた。今回の旅行は、それ以上に違いがあることをある種、学ぶいい機会だった。そして僕にはやっぱりフィルムが必要だな、と実感している。


そんな中でのセッション。とても楽しみ。


世の中で、一人でも多くの人が、大切な一瞬を思い出の形でとどめておくために、銀塩がたとえ版画のような芸術的な存在としてしか残らないとしても、しっかりと残ってくれますように、そう願っている。




関連エントリ

Nikon F2 + Zeiss Planar 試し撮り速報

これは思い切り写真、写真したエントリです。

この間、ご報告したニコンF2につけたCarl Zeissレンズ(50mm Planar F1.4)をちょっと使ってみた結果が上がって来たのでアップしてみたいと思う。



Leica M7, 50mm C-Sonnar F1.5


まずこれが組み合わせた眺め。本当はもっと寄って、鏡胴部分をお見せしたかったのだが、僕は寄れるレンズを持っていないので、とりあえずこんな感じ。なかなかのフィットでしょう?


で撮ってみた感じ。いずれもフィルムはコダックProfessionalウルトラカラー400UC(いわゆる400UC)。

いくつかの異なる被写体で撮ってみた。(以下、写真をクリックすると大きくなります。)


1. 年末の街角。このレンズを買ってすぐのものだ。



@Nishi-Shinjuku


なかなかの色乗り。この画面では分かりにくいかもしれないが、質感の出方、陰もつぶれない辺り、さすがツァイスだ。光源が入り交じっていたりするが、そこも色合いに異常が出ないで、自然に好感の持てる写りをしている。空気感、立体感の出方も立派。


2. ご飯。おいしそうだったので、食べる前に一枚。



@Home


寝ぼけ眼で適当に撮ったにしては、えらくうまそうに写っている。溶けるような後ろボケが美しい。合格。


3. 街角で見た秋の木の枝。



@Harajuku


何気ない路地裏の風景だが、大きくして見てみると、掴みたくなるような枝の存在感、枯れ葉のひなびた存在感は自然に出ている。良かった。


4.レストランで見た親子



@Meguro


非常に自然で、まるでそこで見ているかのような肌色を撮ることが出来た。やっぱり人の顔がちゃんと撮れるとほっとする。


5. 夕暮れの店先



@Daikanyama


自然光、白熱灯などの複数の光の入り交じる難しい場所だったが、自然な発色と、最近のデジタル画像では消えがちな金属、コンクリートの質感の違いが自然に撮ることが出来た。自転車の前ボケもいやみなく出ていていい感じ。


以上、ニッコールとの撮り比べではないが、安定した実力を確かめることが出来た。最近忙しく、ポジ(リバーサルフィルム)で撮って、プロラボに持っていく暇がないのでネガで撮ったが、これだけの写りのレンズが、ポジの場合どういうふうに現れるのか、とても興味深い。


当面かなりこのカメラで遊べそうだ。

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クイック報告は以上です。

今日も皆さんにとってよい朝になりますように!



ps. この実験をしているうちに、カメラ屋から入荷の連絡があった5D MarkIIは、どうも既に期限が来て、もう流れてしまいました、、、。まあまた縁があれば買うでしょう。節約、節約!

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ニコン用ツァイス到来!

Leica M7, 50mm Planar F2.0 @Meguro, Tokyo


長らく懸案だった、ニコン用のカールツァイスを入手した。標準派の僕なので、当然のように50mm Planar F1.4をゲット。当然中古である。マップ(カメラ)にいけば新同品(新品同様の品)が、二割(=一万円)引きなんだから、もう当たり前のようにこれを店頭で指差す。(笑)


その場で、もしカメラをお持ちでしたらどうぞお付けください、といつもの科白。では、とおもむろにカバンより持ち出す。「おっ、F2ですね」と言われ、まんざらでもない僕。(バカですねぇ)


私が小学生になったぐらいのときに生まれたこのカメラ(F2:1974年製)を入手して以来、10本は撮ったと思うが、明らかに今までサブのサブのような扱いだった。ライカのように軽快ではないということもあるが、入手したときについていたニッコール(レンズ)のデザインが僕的に刺さらなかったというのもある。なんというか究極のメカニカルニコン*1であるF2の風格にどうもこのレンズが付いていっていない、と本能的に思っていた部分もある。


もともとコンタックスで写真を始めたということもあり、ツァイスのレンズの独特のこってりとした色乗りが好き。初めてニコンマウントのツァイスが出るというニュースを、アサヒカメラか、カメラマガジンで見て以来、とても付けてみたいと一方で思っていた。


それが遂にかなった。久しぶりにカメラとかレンズを買って高揚してしまった。そのような時は毎度枕元において、サワサワしながら、眠る。この日も同様。子供ですねぇ、とか言われそうだが、男の趣味など、どんなに金がかかろうが基本的に子供の頃の遊びの延長である。(、、、この辺り女性読者のためにちょっと力説!笑)

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お店の場面に戻る。


で、付けてみると、これがもうすごいのだ。ニッコールの時に感じていた違和感が一瞬で吹っ飛ぶ。このレンズはこのカメラのために生まれて来た。いや、このカメラはこのレンズと出会うために生まれて来たのではないかと思うほどの、一体感なのだ。金属製アルマイトの吸い付くような質感。ヘリコイドを動かす、リングの刻みの美しさ。距離目盛りのところの赤字、、、全てが調和して、一瞬で恋におちた二人にまいり、そのまま支払って出てくる。NikonCarl Zeissという、冷戦時代の東西間の恋のような、何とも言えずやばい出会いであるが、まあこういうのが健全で財布の中で完結する辺り、すてきな出会いと言えよう。:)


なぜこれがこんなに美しく一体化しているのかと、なかば怪訝に思い、なかば恍惚を感じ、ヘリコイドをまわしながら階段を下りる。階段の途中で、下から上がってくるお客とすれ違う。当たり前のようにこの組み合わせに向けて、メタボな私の手にあるこの二人(F2+ 50mm Planar)にちらっと、しかし確かに力強く向けられた視線を感じ、また何とも言えず、心の中でニヤニヤ、いや、ホンワカ、そして恍惚。


この連休、紅葉でも見に、東北の方でも行こうかと思っていたが、会津若松の辺りで天気予報を見たときの気温が二度!というのに恐れをなし、やめてしまったので、まあ僕としては外に出るお金が浮いたので、その別投資という感じ。(という言い訳。)

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店を出てから、酩酊状態のまま帰宅。


休み中、とりあえず、子供を中心に2本ほど撮る。仕上がりが楽しみだ。


このF2、ピント位置のクセが今ひとつ読み切れていないので、ちゃんと撮れているか気がかりだが、構えているととりあえず何かすごいものが撮れる感じがしてしまうのが、名機の名機たる所以(ゆえん)。何か上がって来たところで、またこのブログでシェアしたいと思う。(久々のカメラバカ記事になってしまいましたね!)



ps.あまりにも幸せ感が高いので、せっかく予約を入れた5D MarkIIを買うかどうかかなり怪しくなってきました。恐らく上の新真打ちの写りを見て、決まるのではないかと思います。


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*1:高速シャッターだが電池不要。植村直己さんの数々の探検を共にしたほどの強靭さを誇る名機である。NASAはこれをベースにした特注カメラにより、数多くの宇宙ミッションの歴史的な写真を撮影

5D Mark II

予約を入れてしまいました、、、。

もちろんキャンセルする可能性はありますが、僕としてはあまりにも例外的な暴挙。久しぶりのデジカメです。私を良く知っている人であれば、いったい何がなんだか、というぐらいの驚きの行動なのですが、、。第一にそもそもデジカメである。第二に、NではなくてCである。


デジカメ!ということについては、私の友人や、おそらくこのブログを読まれている人であれば説明する必要がないほど驚きの行動だと思います。正直コンパクトで使えるスピードのフルサイズが現れるまで、デジカメについては考えないようにしようぐらいに思っていました。

また、私はNにも友人、知人が何人かおり、なおかつNのハードコアかつメカニカルな作り込みがとても好きなため、NかCかと言われると本来N党のはずなのですが(今日もF2で二本ほど撮った)、ある記事を見て殆どその宗旨替えを起こさざるを得ないほどの衝撃を受けました。


それがワイアードで見た次の記事、すぐにその動画を見て、言葉では到底説明できないほどの衝撃を受けました。

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(参考)

これほどの映像がほぼ凝ったライティングもなしに個人所有のカメラで撮れるというのは全くの想定外です。正直,映画のクオリティを超しているかもしれない。プロの写真家がサブ機どころかメイン機で使ってもおかしくないスチルカメラで動画を撮っているのですから当然と言えば当然なのですが、、、。


(余談ですが、この4-5年の間、スチルカメラと動画カメラは間もなく融合すると僕の回りの家電やカメラ業界の人、あるいは同僚のプロフェッショナルたちに言ってきたのですが、正直、撮像素子 [photodetector] のサイズが似ているコンパクト側から融合するのだとばかり考えていました。)


で、予約を入れてしまってから、数日たった今,振り返ってみるとD3, D700と同じ感度、ダイナミックレンジで2100万画素、までであれば私もそこまで、と思ったと思うのですが、決定的に私にインパクトを与えたのは、まず第一に上の、文字通り鳥肌ものの動画の画質。次に、軽さ、でした。


僕は通常殆ど持ち歩くのがライカのM3かM7なのですが、それにはいくつか理由があって、第一に小さく、第二に軽いから、そして第三に暗いところでもピントを合わせるのが非常に楽だから、です。その点で、非常に魅力的かつ、力強い登場を果たしたD700も僕を突き動かすには足りなかった。

バッテリーなど色々外して本体995グラム(註:M3は580g。機械式なので電池不要!)、これではただでさえでかくて重い一眼レフのレンズをつけると殆どバーベルになってしまうと正直思い(註:ライカレンズのフィルター径はほとんど39mmとか43mmだが、一眼のレンズはフィルター径58mm以上がゴロゴロ、、、要は2回りぐらいでかい)、常用感度6400(!!)までかつ、オートフォーカスなので暗さに対する点のみはバッチリだったのですが、大きさでほぼ完全にアウトでした。


しかし、この僕に「価格すら決まっていない」段階で予約を入れさせてしまった罪深い5D Mark IIは(苦笑)、なんと先代ゆずりの810gとフルサイズ一眼レフデジにしては小型のボディであり(D700との差分は185gで軽い交換レンズ並)、感度もD3、D700並とケチが非常に少ない。しかも、上述の文字通りstunningな(刮目すべき)動画性能を持ち、動画など撮っていても結局後々見れるようなたちではなく、めんどくさいだけ、ぐらいに思っていた僕の考えをひっくり返してしまった。

(ただし、どこかに書いた通り、原理的には画素のサイズの逆ルートに本来のS/N比が効くはずなので、高感度については今のところ単なるノイズリダクション、要は高周波フィルターの立ち回りのうまさなのではないかという多少のうさんくささは拭えない、、、特に光の総量が限られる、シャッタースピードがミリ秒レベルの時。)


動画については、実は前振りがあり、この間、新しい職場の人と大騒ぎして楽しい飲み会をしたときに、そこでハイテクギークの某氏より、ハイビジョンカメラとこれまでのカムコーダーの本質的な違いと、子供に将来、プレゼントすることを考えたときの充実感について、延々とお聞きしたために、僕もちょっとがんばらなきゃ,とかなり高画質の動画カメラに関心が高まっていたのでした。この5DM2は12分ぐらいしか連続動画は撮れないようですが、そんなに長い動画を撮ったことのない僕としては十分です。



Leica M7, 50mm Summilux F1.4


うーん、まんまとキヤノンマーケティング、打ち出しのうまさにやられた感じがしますが、ここまでされると参りました。と言わざるを得ない感じがします。


動画が持つ異質性、ブレイクポイント(閾値)を越える圧倒的な画質とサイズ、そして僕の生活へのrelevance(関連性)、ほとんどこれまで書いてきた脳の情報処理の特性から見た知覚の原則 にバッチリです。


あとは本当に買うべきなのかと自問自答しながら、しかし来たらどうなんだろう、と想像しつつ楽しく、またおそるおそる生きる日々です。(予算については財布の中の薄いものが足りなくなりつつあるので少々心配ですが、まあ三年間ぐらいフィルムの弱い、暗めのシーンを中心に使い倒せば、現像代、スキャン代がない分、なんとかもとがとれるでしょう。)

順当にいけば、年末は相当このカメラで楽しめそうです。ズームは要らないので、一本明るめの標準レンズを買って楽しんでみようかな、、、。そのときは、かなり実写をもって、フィルムとデジカメの画質の味について議論できるかもしれません。


乞うご期待?!


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(銀塩)写真のアップ

以前からこのブログをご覧になっている人であればご存知の通り、僕はかなりの銀塩写真バカだ。ネガも使うけれど、一番使うのはポジ(リバーサルとも言う)。どのフィルムも味があって好きだけれど、とにかく無難、どんなときも安定した実力ということで、最近はプロビア100Fというのを使うことが多い(フィルムの略号はRDPIII)。



Leica M3, Summilux 50mm F1.4, たぶんRDPIII


で、それを知っている周りの友人からどうやってこんなにブログに写真をアップしているのですか、実はデジカメ持ってるんじゃないんですか、と素朴に聞かれるのですが(僕の友人は誰も僕がたまに写真の下に書いているカメラ情報などには関心がないらしい:苦笑)、いやいやこれらは全てスキャンしているのです。

でもそんなに大変なことではないです。どうやっているのかを簡単にご紹介するというのが今日のエントリ。たまにはこんな軽い話も良いのでは?


大きくネガの場合と、ポジの場合で違います。ネガの場合は、もう一発現像同プリならぬ現像、同時CD化をいつも店でお願いしています。どういう訳だかネガを自力でスキャンすると、うまい色合いにならず、まあそもそもめんどくさいので一本せいぜい500円だしということでスキャンして頂くことが殆ど。一枚で36枚撮りが5本入るので、まとめて持っていくことが多い。

おまえ、どこが自分でスキャンしてるんだ、と言われそうですが、まあ、実はこんなもんです。色々やってみたけれど、自力より頼む方が外しがないことが分かったので、、、。(笑)


ではポジの場合は、というと、ほぼ100%自力でスキャンしています。何年か前に色々悩んで買ったニコンのクールスキャン5000EDというフィルムスキャナーがかなりの優れもので、非常に高密度で自然なスキャンをやってくれるのでもう楽々です。現像から返ってくるときは、普通いわゆるスリーブ仕上げで6コマでフィルムが切れてきますが、これを一気にスキャンすることも出来る。といっても普通は6枚中、数枚程度しかスキャンしないのですが。

ここでちょっと暗めであれば少しトーンカーブを触ってスキャンすれば一発です。4000dpiで見事なスキャニング終了。デジカメと違って、すべてのピクセルで三色全てを読んでくれるので、何とも美しいスキャンが上がってくる訳です。ゲインをちょっとだけ上げておくのが僕の趣味。

これをちょっとだけフォトショップコントラストなどを最適化すると出来上がり。iPhotoに読み込んで、これをiPodに入れて持ち歩くと、話のネタにも困りません。

ブログ用に使うものは、一応名前とか入れると終了(ここで画質を落としています)。なかなか簡単でしょう?


これがなかなかの楽しみで、写真を撮って楽しみ、ポジを見て楽しみ(ネガと違って、ルーペを使えばそのまま楽しめる、、、実はこれが一番美しい!)、スキャンしてまた楽しむ。だから本当に写真を撮ったときのことを何度も思い返してよく覚えるのです。これだけでも銀塩で撮る意味を感じます。


みんなどうしてるのかなぁ。


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日本発色が消滅!?!!

僕が初めて行ったプロラボ、「日本発色」が、アメリカに行く直前に廃業していたことを知りました。ショックです。


職場の近くの六本木事業所には随分お世話になりました。六本木店を閉められてからしかたなく、コダック系の堀内カラーに行っていたのですが、いま旅行から大量のポジフィルムとともに帰ってきて、ラボの状況を見ようと思うといきなりホームページが開かない!!!


ぐぐった結果、次のブログでその理由を知りました。hagexxさん多謝。


かつて数千人いたといわれる社員も数十名になっていたと聞きました。前にどこかに書いたプロラボの実ユースと実際のポジショニングとのずれが、ここまでの結果を生んでしまったのだと思います。とてもショックです。


日本発色と聞いて何とも思われない(そもそも聞いたことのない)人が大多数だと思いますが、日本発色は知る人ぞ知るプロラボの老舗かつ大手。読者諸兄姉がこれまでご覧になってきたかなりの数の雑誌、広告ポスター、グラビア、写真集の写真はここで現像され、プリントされてきたものです。


無念です。合掌。本当におつかれさまでした。



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ポーニョ、ポニョ、ポニョ、、、フィルム、銀塩写真の行方


Leica M7, 50mm Planar F2.0, RDPIII @Tokyo Disney Land


大してテレビも見ていないのに、いったいどこから来るのか、ポニョ(『崖の上のポニョ』)の歌が耳から離れません。宮崎アニメのパワーもたいしたものです。それでちょっとネットを漂っていると、いきなり丸ごとアップしている中国サイトを発見!(違法性が高いのでリンクはしません。)恐ろしい時代になったものです。日本やアメリカであれば即刻当局にやられてしまうのですが、、、。


それはそれとこうやって実写やSFXがものすごーく盛んになった時代に、ディズニーも含め、こんな手作りのアニメが盛んに残っているというのは、ちょっとすごく不思議なことです。確かに一度見れば納得いくぐらいの良さがあるのですが、それってやっぱりちょっと不思議じゃありませんか?


これって何か銀塩フィルムとデジカメ写真に通じるものがあると思うし、古くは木版画と印刷の関係に近いものなのではないかと思っています。


印刷と版画は元々は同じものですが、今はすっかり業務用は印刷、美術系は版画(リトグラフなんかも含めて)という風に住み分けています。手をかけて作り込み、それを味わいたい人には印刷はまったくもって味気なく、ただ単に大量の情報をただリアルに見れればよいという人には版画はまったくもって割に合わない。コレと同じように、写真も結局、銀塩フィルムは残り、そういう風に分化していくのではないかと。


銀塩の味わいは独特であり、蜷川実花さんのあのあでやかな、それでいて陰影をもった写真なんて、デジタルでどうやっても生まれない気がする(蜷川さんもどこかでぼやいていたのを読んだことがある)。そういう部分はやっぱりフィルムで残るのだろうなと思います。あんなにデジタルが好きな紀信さんですら、この間RINKO(菊地凛子さんの写真集)はフィルムで撮っていた。


ちょっと不安を感じるのは、フィルムの牙城たるプロラボの顧客であるプロ写真家たちが、作品はともかく、毎日のお仕事がデジタル化しているというところですね。プロラボこそが最後の砦的な場所で、僕も日々活用しているのですが(ポジでも二時間で上がるので)、そこが印刷と版画みたいに分かれてしまうと、僕のようなアマチュア愛好家としては困ってしまう。プロは蛇の道は蛇でなんとかやっていけるのでしょうが。


マーケティングの人っぽい言葉で言うと(笑)、プロラボ、銀塩写真は本来のポジショニングと、ターゲットがずれ始めている。マーケティング的には大きなチャンスですね。ベクトルを見据えて踏み込んだ人がその先のポジショニングの勝者になるでしょう。


つい昨日もとある世界的なカメラメーカーの方と、先日の記事に対して個人的なやり取りをしていたのですが、やっぱりフィルムにはある種の魔力、越えられない何かがありますね。(Sさん言葉を借りました!)


この文化、細々とでもよいので残していきたいものです。



ps. 夏休みなので、こんなブログばっかり書いていないで外に行ってきます。(笑)



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記事で出てきた写真集、写真家の紹介