二日酔い

Leica M3, 50mm Summicron F2.0, 400TX @Bali, Indonesia


昨日、会社のYear End Partyに少し顔を出し、そのあと、前職の後輩たちと飲んだ。


迂闊(うかつ)だったのだが、風邪気味で飲んでいたこともあり、帰って来たらふらふらでそのまま寝てしまった。いつもは寝る前に一杯のお茶か水と、ハイチオールCを飲むので、どんなに爆飲しても、次の日は身体がほてっている程度なのだが、今日は風邪&アルコールダメージでかなり頭が痛い。


起きてとりあえずお茶を飲みつつ、ハイチオールCを三錠(普通は二錠)、それと驚異的な痛み止めロキソニンを飲んだ。まだ少ししか時間が経っていないが、早く効いてほしい。関節までも痛い。


子供の頃にクルマにはね逃げされ大変なむち打ちになり、学生の頃に一緒の寮に住んでいたトライアスロンの日本ランカーと走りすぎて腰を痛めたために、今でもこういう不調になると首を中心に背骨が痛む。みなさん、クルマや過度な運動には気をつけられたし。


ハイチオールCは最近、僕のような酒飲みからするとかなり間違ったマーケティングをやっているので(笑)、美肌、美白薬だと思われている節があるが、これはもともとバブル期ぐらいまでは魔法の二日酔い防止薬だった。ウコンなどとは違い、確実に効く。飲んだあと寝る前に水と飲むだけでなんとか助かるすごい薬だ。これは本当にオススメ。いったいなんでこんな成分がそんなに効くのか良く分からないのだが(システインというアミノ酸パントテン酸とビタミンC)、とにかく効く。


それを知っているだけに、こうやって自滅的に二日酔いになると、ホント、自分がイヤになってしまう。困ったものです。


年末の大変なときですが、読者諸兄姉(みなさん)うまく乗り切ってください。僕もなるべく早く復帰します。



ps. 二日酔い、皆さん、どうやって予防して、どうやって対処していますか?



土と父

Leica M7, 50mm Planar F2.0, RDPIII @Phuket, Thailand


さっき緒形拳さんの遺作のドラマの最終回を見て、ふと土と父って同じ語源なんじゃないかと思った。


緒形拳さん演じる富良野のお医者さんのもとに、火宅の人系の麻酔医である息子が膵臓の末期がんで、帰ってくる。バラバラになっている家庭が、この死を前にした限られた時間の中で再生する。


かなえられない恋愛を経た美しい娘、ルイ(黒木メイサ)がおじいさんとともに、父の最後の日々を共に過ごす。そして父の死後、最後に出会うのが、父が最後に植えていた花が広がる美しい森の中の空間だ。


土の中にじっと潜んでいた愛が、こうやって時限装置のように現れる。主人公の中井貴一は、死んだあとの世界があるのだったら、きっとサインを送るよ、と言って亡くなるのだが、こうやってひとしきり時間が経って、ふとした拍子に現れる自然にしみじみとした暖かさがあった。



小さい頃は土いじりが僕もとても好きだった。土をいじり、父と庭の手入れや、庭の木や野菜の世話をする。そんな中でしみじみと親子の時間があったのが、ふと思い出された。


なんと言うこともない、土との触れ合いはなぜか僕の心をほっとさせる。それはなにか、父に感じる暖かさに通じるものがあったからかもしれないな、となぜかふと思ったのだ。土は自分を自由にさせてくれ、自分を傷つけることはなく、そして揺らぐことがない。


そういう意味で、土と父は何か共通の力があるのかな、と思ったりする。

      • -


薬が効いたのか、頭痛はおさまってきた。


そして薬の効果もあって、ぼーっと、画面を深く眺めていたらそういうことを思った。


こういう時間も良いな、そして緒形拳さんの無性に深く、慈愛のある笑顔を見て、自分もこんな歴史のある顔になりたいと思った。


        • -


このエントリに限らず、写真にもスターなど頂けたりするととてもうれしいです。また、よろしければ下のリンクをクリックして頂けると幸いです。