クオリアや印象を神経活動から研究するというのは、具体的に何を意味しているのか?

これは蒼龍さんの以下の記事に触発されて書いています。
http://d.hatena.ne.jp/deepbluedragon/20080627/p1

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そもそも体験から来る統合されたもの(印象など)を、神経の活動から考えたとして、どういうことになるのか、あるいは何がどう分かると分かったことになるのか僕にはまだ分かりません。そういう意味で、日本特有の(??)クオリア論は面白いけれど、そのニューロサイエンス的な(蒼龍さんの言うところの還元主義的な学問)アプローチでこういうものを研究するということ自体がなかなか「答えを出すべき問い」がそもそもちゃんと立っていない様に見え僕としては不思議に思っています。


クオリアという言葉はほとんど米国のニューロサイエンスコミュニティでは通じない言葉だと思います。Cognitive scienceの人なら分かるのかもしれませんが、、、。


ニューロサイエンスに関しては、一つの中心地のようなところで、4年半も研究して、ずいぶん色んな分野のセミナーや会議に出ていたつもりですが、ついぞ聞いたことがなく、しかも、この分野の基本図書であるEric Kandelの、Principles of Neural Science (1600pぐらいのモーレツな教科書、、、私の学んだ米大学院では3時間x週3回x1セメスターでまず最初に叩き込んでいた)にも出てこないか、ほぼmentionされていないのでは?、、、これは少なからず上の僕の疑問と近い話から来ているものと思います。つまり白黒付けるべきイシューがクリアでないので、あまり正面から取り上げられていない。


なんだかつぶやきみたいになってしまいましたが、、。


誰か知恵があれば教えてください。あるいはこれを見たらとかでもうれしいです。



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ps. ちなみにカンデル(Brasilの怪しいサカナではありません)の本は、次で見れます。本当にコテコテに学ぶつもりがあるのであれば、少なくともはじめの二冊は必修。