恋愛の三軸


Leica M7, Summilux 50mm F1.4, RDPIII @Columbus, OH

15年ほど前、僕がまだマーケティングをはじめて間もない頃、そう「市場における原子」の着想が徐々にクリアになり、その具体的な方法論をじっさいに試行錯誤しつつ進めていたころの話だ。僕もまだ若かったからということもあり、恋愛における大切な三つの軸、要件なんていう実にくだらない(けれど当時的にはなかなかのリアリティの)話をよく会社の連中と飲んだり、仕事の合間にしていた。

あの頃、なんでも三つのものを束ねて『三軸』という風に束ねて語るのが、ぼくの中のちょっとしたはやりで(何年か前の今風に言うとマイブーム)、恋愛についてもそんな感じで三つの軸、とまとめて言っていた。

これが今から振り返ってもホントにくだらないのだが、なかなかの出来で、これをちょっとここで紹介してみたいと思う。

軸1:インパク
軸2:感性の一致、共鳴
軸3:物理的なケミストリー


ぼくのその時の主張はこのいずれが崩れても恋愛は成就しないというもので(長続きするかどうかは別として)、しかもこの三つの順に関係が深まる。

一つ目の「インパクト」は言うまでもない。これまで知っているどんな人とも違う、あるいはスペシャルと思えるかどうかであり、これはここまでこのブログを読まれてきた人であればすぐに分かる、知覚の法則のかなり根源的な部分を示している。十分な『違い』『特異性』、、、なんらかの「ひっかかり」がないと何も始まりようがない、というのがここでのメッセージだ。、、、だからこれは福田首相の「あなたと違うんです」とは全然違う。(笑)

二つ目は人間ならではで、やっぱり何かほんの少しでも共鳴したり、素敵だなと思える部分がないと、ある距離を超えて近づこうとは思わない。あるいは話をしても、何か活動を一緒にしても、さらに仲良くなろうとは思わない。そんな話だ。ここまでも良く分かってもらえるだろう。

最後のフィジカルなケミストリー(相性)は、なんと言うかあまり訳すとこれはこれで問題なのだが、まあ少なくとも手をつないで楽しくないと行けないし、キスしても盛り上がらないと行けない。もっと先に行ってもおんなじ。

どうでしょう?なかなか良くまとまっていると思いませんか?(笑)


これが今、マーケティングのある種エキスパートとかなり明言できるような感じになって振り返ってみると、これが何とも言えず正しい気がする。

この間の「マーケティングとコイバナの関係」のステップ論に戻ると、最初の三つぐらいは、少なくともインパクトの話だ。そして、もっともっと関係がふかまって行くところは大半が軸2の話、そして軸3がないと最後のステディにはならない。

あそこでコメントを書き込んでくださったcosmovitaさんの場合だと、おそらく軸2に課題があるということになるのではないかと思う。ここで外しそうな人に恋をしないのも結構大切。この辺が見極められると、彼(彼女?)の人生も急に好転するのではないかなと思いますが、いかがでしょうか?

そして軸2から軸3のゲームに移る辺りでやっぱり軸1が大切になる。ある種のミステリアさの根源であり、更にゲームを進めてみようと思うかどうかの根源でもある。

ということでそういう視点でインパクト、独自性をうまくもっていくことも心がけられても良いかもしれないなと、これが仮に正しいとしたら思ってしまいます。


なお、ちなみにオバマは今軸3でとても苦しんでいるように見えます。

みなさんmake senseします?



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