ニューロサイエンスとマーケティングの間 - Between Neuroscience and Marketing

安宅和人: 脳神経科学とマーケティングの間に棲息

5D Mark II

予約を入れてしまいました、、、。

もちろんキャンセルする可能性はありますが、僕としてはあまりにも例外的な暴挙。久しぶりのデジカメです。私を良く知っている人であれば、いったい何がなんだか、というぐらいの驚きの行動なのですが、、。第一にそもそもデジカメである。第二に、NではなくてCである。


デジカメ!ということについては、私の友人や、おそらくこのブログを読まれている人であれば説明する必要がないほど驚きの行動だと思います。正直コンパクトで使えるスピードのフルサイズが現れるまで、デジカメについては考えないようにしようぐらいに思っていました。

また、私はNにも友人、知人が何人かおり、なおかつNのハードコアかつメカニカルな作り込みがとても好きなため、NかCかと言われると本来N党のはずなのですが(今日もF2で二本ほど撮った)、ある記事を見て殆どその宗旨替えを起こさざるを得ないほどの衝撃を受けました。


それがワイアードで見た次の記事、すぐにその動画を見て、言葉では到底説明できないほどの衝撃を受けました。

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(参考)

これほどの映像がほぼ凝ったライティングもなしに個人所有のカメラで撮れるというのは全くの想定外です。正直,映画のクオリティを超しているかもしれない。プロの写真家がサブ機どころかメイン機で使ってもおかしくないスチルカメラで動画を撮っているのですから当然と言えば当然なのですが、、、。


(余談ですが、この4-5年の間、スチルカメラと動画カメラは間もなく融合すると僕の回りの家電やカメラ業界の人、あるいは同僚のプロフェッショナルたちに言ってきたのですが、正直、撮像素子 [photodetector] のサイズが似ているコンパクト側から融合するのだとばかり考えていました。)


で、予約を入れてしまってから、数日たった今,振り返ってみるとD3, D700と同じ感度、ダイナミックレンジで2100万画素、までであれば私もそこまで、と思ったと思うのですが、決定的に私にインパクトを与えたのは、まず第一に上の、文字通り鳥肌ものの動画の画質。次に、軽さ、でした。


僕は通常殆ど持ち歩くのがライカのM3かM7なのですが、それにはいくつか理由があって、第一に小さく、第二に軽いから、そして第三に暗いところでもピントを合わせるのが非常に楽だから、です。その点で、非常に魅力的かつ、力強い登場を果たしたD700も僕を突き動かすには足りなかった。

バッテリーなど色々外して本体995グラム(註:M3は580g。機械式なので電池不要!)、これではただでさえでかくて重い一眼レフのレンズをつけると殆どバーベルになってしまうと正直思い(註:ライカレンズのフィルター径はほとんど39mmとか43mmだが、一眼のレンズはフィルター径58mm以上がゴロゴロ、、、要は2回りぐらいでかい)、常用感度6400(!!)までかつ、オートフォーカスなので暗さに対する点のみはバッチリだったのですが、大きさでほぼ完全にアウトでした。


しかし、この僕に「価格すら決まっていない」段階で予約を入れさせてしまった罪深い5D Mark IIは(苦笑)、なんと先代ゆずりの810gとフルサイズ一眼レフデジにしては小型のボディであり(D700との差分は185gで軽い交換レンズ並)、感度もD3、D700並とケチが非常に少ない。しかも、上述の文字通りstunningな(刮目すべき)動画性能を持ち、動画など撮っていても結局後々見れるようなたちではなく、めんどくさいだけ、ぐらいに思っていた僕の考えをひっくり返してしまった。

(ただし、どこかに書いた通り、原理的には画素のサイズの逆ルートに本来のS/N比が効くはずなので、高感度については今のところ単なるノイズリダクション、要は高周波フィルターの立ち回りのうまさなのではないかという多少のうさんくささは拭えない、、、特に光の総量が限られる、シャッタースピードがミリ秒レベルの時。)


動画については、実は前振りがあり、この間、新しい職場の人と大騒ぎして楽しい飲み会をしたときに、そこでハイテクギークの某氏より、ハイビジョンカメラとこれまでのカムコーダーの本質的な違いと、子供に将来、プレゼントすることを考えたときの充実感について、延々とお聞きしたために、僕もちょっとがんばらなきゃ,とかなり高画質の動画カメラに関心が高まっていたのでした。この5DM2は12分ぐらいしか連続動画は撮れないようですが、そんなに長い動画を撮ったことのない僕としては十分です。



Leica M7, 50mm Summilux F1.4


うーん、まんまとキヤノンマーケティング、打ち出しのうまさにやられた感じがしますが、ここまでされると参りました。と言わざるを得ない感じがします。


動画が持つ異質性、ブレイクポイント(閾値)を越える圧倒的な画質とサイズ、そして僕の生活へのrelevance(関連性)、ほとんどこれまで書いてきた脳の情報処理の特性から見た知覚の原則 にバッチリです。


あとは本当に買うべきなのかと自問自答しながら、しかし来たらどうなんだろう、と想像しつつ楽しく、またおそるおそる生きる日々です。(予算については財布の中の薄いものが足りなくなりつつあるので少々心配ですが、まあ三年間ぐらいフィルムの弱い、暗めのシーンを中心に使い倒せば、現像代、スキャン代がない分、なんとかもとがとれるでしょう。)

順当にいけば、年末は相当このカメラで楽しめそうです。ズームは要らないので、一本明るめの標準レンズを買って楽しんでみようかな、、、。そのときは、かなり実写をもって、フィルムとデジカメの画質の味について議論できるかもしれません。


乞うご期待?!


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