多謝!


Leica M7, 50mm C-Sonnar F1.5, RDPIII @ Phuket, Thailand


kaz_atakaです。皆さん夏を楽しまれていることと思います。


先週末よりPhuketにて久しぶりのバケーションを楽しんでいるのですが、昨年10月に書いたエントリに再び火がついてびっくりしています。


ちょうどこのホットなエントリも含む、プロフェッショナルレベルの(素人向けではない)問題解決の全体像について、私が前職で長らく教えていたようなことも含めて本当のところを書き物としてまとめている最中だけに驚きました。ある種のencouragementと考えてがんばってなるべく早く書き下ろします。


実は1次バージョンは6月ぐらいに相当レベルまで書いたのですが、仕事を一緒にしている相手に話す調子で書いたためか,あまりにも内容が難しすぎるということで、いったんボツにし(泣)、現在、あくまで読者をサイエンティストなどプロの問題解決を行う道を歩むことに決めた人ということにしぼって書き直しています。


現在話題になっているエントリ自体はいつものように30−40分でざっと書き流したものですが、これ以上日本語化するのはかなり困難な内容です。またほとんど対応する概念が存在しない、しかも通常語られないことが次々と出てくるので、一度や二度見ても理解できない人が大量にいるのは良く理解できます。が、それは新規の概念を大量に見た時(初めて見る教科書を開いたときと同じ)と同様とお考えください。実際には思考の道具なので、物理の法則などと同じく、何度もいろんな場面で利用して初めて本当のところを理解できることばかりです。


現代の日本語自体が、すくなくとも欧米語の一つをマスターしないと正しく理解できないのと同様に、ここで議論していることの多くは日本語で対応する概念が存在しません。例えば、イシューは日本語では適切な対応概念が存在しません。(コンセプトを無理くり「概念」と訳した明治人のような漢文脈の教養が私たちにはもう失われています。)


頭の中が、和文脈一辺倒の自分の親などには非常に理解できない内容だということは重々理解していますが、そもそもこの流れをこれだけ統一的に実践者の視点で説明しているものは、世の中にほぼ存在しないと思われ(だからこそこれだけのブックマークなどを頂いているのだと思います)、なおかつ、本当の実践にまつわるうっとうしいことについてはほとんどこのエントリでは割愛しています。したがって、これ以上シンプルさを求められるのであれば、このウェブの片隅で、個人的な隙間を見て書いているだけのブログで対応するのは、ほぼ難しいとお考えください。


なるべく早めに上記のモノをまとめますので(世の中にいつ出せるかは、私の原稿だけでなく、本屋さん次第でもありますが)、もしこれ以上の本格的な関心をお持ちの人がいらっしゃれば、そちらをご覧頂ければと思います。ここや世の中ではほぼ全く説明されていない、問題解決スキル向上の本質、また分析的な思考とは何を意味するのか、という根源的な内容について、極力噛み砕いて、本当にこれらの力を身につけて生きていく必要のあるプロの道を歩き出した人(科学者、コンサルタントなど)向けにまとめようとしています。


もちろん、話題のエントリの中での個々のステップについての押さえどころについても触れる予定です。


Much appreciation for all of your interest!


Best wishes,