眉間にしわを寄せるような大人に負けるな!(慶応SFC訪問記)

Leica M7, 50mm Summilux F1.4, RDPIII @Monument Valley, UT


先週の月曜日、前職の先輩が教授をしている縁で、慶應SFC(湘南藤沢キャンパス)に行って一コマ話をしてきた。


教室に近づいてみると、沢山の人が入り口から入ろうとしていて、入ってみると、それはかなり大きな大講堂だった。280人ぐらいはいるかも、というお話だったので、多少覚悟していたが、あまりの数にちょっとびっくり。U先生、さすがの人気授業である。すり鉢状の講堂だった。


こんな沢山の人の前で話すのは、実に久しぶり。もしかしたら学生の頃、駿台で夏期講習あたりを教えていたとき以来かも。


本来、経営戦略の授業ということであるが、学生の人生の刺激、参考になりそうなことであれば、何を話してもよいと言うことだったので、自由に話しつつ、質疑応答してきた。とは言っても、僕のことなど何にも知らない人たちを相手にしたレクチャーだったので、僕の若干分かりにくい経歴をたどりつつ、彼らの不明そうな言葉などを説明し、質問に答えたりしているとあっという間に90分の授業時間はオーバーしていた。


気づきとしてあったのは、いくつかあって、

  • 最近の学生は見目(みめ)いい!女の子も男の子も数段垢抜けた感じ。これなら六本木や青山を歩いていても違和感がなさそうなのが三人に一人はいた。SFC自体はかなりぽつんとした陸の孤島なのだが、、、。(電車の便が悪いので、珍しくクルマで出社して、午後の授業に向けて高速で行った。)
  • ISPダイアルアップも死語。ほとんどがブロードバンドこてこての世代で、なんとISPと言う言葉を知っている人がその大きな教室で数人しかいなかった!明らかに質的に新しい時代が始まっているし、更に進化を生むことだけは間違いないことを再認識。
  • もうテレビはほとんど死滅している。手を上げてもらうと、8−9割の人がテレビよりインターネットを見ている時間が長い。前も何回か書いたけれど、このような働く僕らから見れば、多少時間の余裕のある世代すら取り込めないテレビの未来は、かなり暗い。
  • 経営オタクのような人間が来ないようにしているということで、なお更だと思うが、コンサルタントなんて言葉、クリエイティブとマーケティングの違いを具体的に理解している人はほとんどいない。なんでも普通の言葉のように話すことを戒めなければ、と反省。


というところ。


何でも新しいことを体験してみるもの。


Uさん、場を与えてくれてありがとうございます。こんなところですが、多謝!


で、伝わったかどうかは別として、僕がなんとか伝わるといいなと思っていたのは、以下の三つ。

  • 人生、徹底的に楽しんだ者が勝ち。楽しく生きていない人間に負けるな。自分の人生を生きていない人間に負けるな。眉間にしわを寄せて分かったようなことを言うような大人に負けるな。そういう連中は自分に対して負けている。希望を捨てたほうが、常に楽は楽なのだから。、、、そういう人間はつい元気に楽しく生きている人の足を引っ張ろうとするが、決して負けてはいけない。
  • やりたいことからやるべき。人生は短く、やりたいことは多い。10やりたいことがあったとしてもどうせ出来ることは一つか二つしかない。本当にやりたいことを見失わずに、やりたいことからやっていても、あっという間にある程度の歳になってしまう。夢は逃げない。逃げるのはいつも自分。だから、そこから掴め。
  • 人がやっていない選択肢を恐れるな。人が群がる選択肢は常に危険だと思うべき。集団的な思考停止、陶酔に陥っている恐れがある。むしろ自分の信じる道を歩むべき。過去のスキームで成功している人から反対されるぐらいがちょうど良い。


どのぐらい伝わったのか分からないが、まああれだけの教室で寝ていたのが5−10人ぐらいだったので、午後一の授業としては、かろうじてよしという感じかな。(実は寝ている人がいてかなりショックを受けた。笑)


先日、さっそくフィードバックシートがばさっと何枚か郵送で送られて来て、見てみるとそれなりに刺激になったようだ。特にうれしかったのは、

「様々な講師の方のお話を聞く機会がありますが、今回の先生ほど、ご自身やお仕事のことをいきいきと話される方は初めて拝見しました。、、、私も大人になったとき、今日の先生のように笑顔で自分のことを話せる人間になりたいと思いました。ありがとうございました」

というコメント。今まで、勇気を持って、強く、楽しく生きて来てよかったと思った*1。急に人生が少し報われた気がした。ちょっと大げさかな。*2


少なくともこんな歳まで楽しく生きることは可能であるということを、そしてまだまだ希望を持って強く取り組もうと思っている大人がいることを知ってもらえたのだったら、とてもうれしいと思う。

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あそこにいた学生の人たちへ*3:


もし何か変な誤解を与えていたらゴメン。しかし、そういう雑多な情報から、自分だけの玉(ぎょく)を見つけて、それを大切にし、磨いていくことが生きることの大切な要素。

ということでガンバッテネ!


With my best wishes,

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*1:これは性格というより生きるスタイルの問題だと僕は思っている

*2:引用しないと迫力がないと思うので、少し引用しましたが、かなり恥ずかしいですね。

*3:このブログは案内していないけれど、ひょっとしてやって来た人へ