Leica M3, 50mm Summilux F1.4, RDPIII @江ノ島
今何気なく、Wiki(英語版)をいつものように開けると、驚くようなニュースが。
Iceland faces a major financial crisis affecting all three major banks of the country.(Wiki)、、、アイスランドは三大銀行の全てに関わる大型金融危機に陥る
この記事によると、三大銀行全てが「国家管理」状況、ユーロに対しクローナが今年になって半分落ち、インフレ率が14%、という驚くべき状況。日経平均が8276円と記録的な低さを出し、中央5区のビルの空き室率が明らかに高まり、間もなく不動産市場がクラッシュするかどうかの瀬戸際の日本は全く笑っていられません。
この間の世界の豊かさランキングのエントリでも挙げていた通り、アイスランドは、とても小さな国とは言え、このところ繁栄を謳歌してきた国の一つ。名目ベースで一人辺り、昨年63,830ドル(世界第4位)と34,312ドルの日本(同22位)のほぼ1.9倍(!)もあったのに、Wikiで引用されているAP (Associated Press) のコメント通り、世界経済のメルトダウンの国家レベルでの嚆矢(こんな悪い意味で普通使いませんが)となってしまいました。
どこまで連鎖が広まるのかは、予断を許しませんが、今日発表されたG7の緊急打ち手は「あらゆる手段(use all available tools )」という言葉通りの桁違いのものにならざるを得ないこと、しかもそれでもスピードとやり方次第では完全にクラッシュするかもしれないのではないかということが言えると思います。サプブライプから始まる課題が、リーマンの打撃に終わらずついにここまで来たのだろうと思いますが、あと一ヶ月ぐらいはかなりきわどい場面になりそうですね。
しかし,こういう危機的な状況になると圧倒的に頼りになるのが英国の情報。New York Timesすらろくなまとまった記事をトップに載せていないときに、英国メディアはトップにかなり面白い記事を載せています。
Cancer hospitals, universities - even cats - put their faith and cash in Iceland、、、アイスランドではガン病院、大学、そして猫までも、お金に関し祈るような状況 (The Times)
When fortune frowned、、、富がしかめっつらをする時 (Economist.com)
これは私が日本に帰るきっかけになった911の時も全くそうでした。日本はおろか、アメリカのメディアすら感情的になってしまい殆ど役に立たないときに英国は淡々と冷静に判断し続けていました。
こんな明日の仕事にすら影響しかねないようなニュースが出ているときなのに、Asahi.comの現時点でのトップ記事は「三浦和義元社長が自殺 移送先のロサンゼルスで」
他のAsahi.com最上位記事も、
- 解散いつ?立候補予定者困惑 「お金もたぬ」と悲鳴(16:15)
- GM、クライスラーと買収交渉か 米紙報道(12:52)
- 日本ハムが先勝 ダルビッシュ完投、14K(18:04)
- 円高、アキバに秋風 外国人観光客「自国と変わらぬ」(15:03)
- 職員の着服隠ぺい 北大阪農協「口外は懲戒」と口止め(16:53)
こんなところ、、、。
編集が売りのYahoo!のトップはさすがに笑いを取りつつ三浦氏の話と並んで「金融危機のアイスランド、ネット競売に「出品」」という記事を入れていますが。人の反応をベースに生み出されているGoogle Newsはこういうときに全く役に立たないのはご案内の通り。
民度の問題なのか、はたまたメディアの問題なのか、、、。国家的な危機を感じてしまうのは僕だけなのでしょうか。
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