2026-02-01から1ヶ月間の記事一覧

閉じる世界と閉じない世界

A fleeting moment of perfection Leica M10P, 1.4/50 Summilux ASPH, RAW 先日、友人に誘われて天ぷらの名店に伺う機会があった。日本でも指折りと言われる店だ。カウンターに座ると、大将が食材、そしてこちらに静かに向かい合っている。食べる速度、箸の…

関数主権 — AI時代に問われるもう一つの主権

Putney, VT, U.S.A. Leica M7, 1.4/50 Summilux, RDPIIIこの半年ぐらい、ソブリンAI(国家主権AI)をどう考えたらいいんですかね、という質問をよく受ける。質問をされる人は政治家の方だったり、政府の方だったりと色々だ。ただ、話をしていて、違和感が残…

スマイルカーブの終焉と「コ」の字型社会の到来 ― AI時代に価値はどこへ消えるのか

Onomichi, Japan LEICA M (Typ 240), 1.4/50 Summilux, RAW 先日、経産省の局長になった旧知の友人と話していたときのこと。AIの話になり、僕はこう言った。「サイバー空間で閉じうる領域については、最終的に残るのは"ディレクション"と"ダメ出し"だけにな…

現場と構造のあいだ

Golconda Fort, Hyderabad, India LEICA M (Typ 240), 1.4/50 Summilux, RAW 「現場に来てから物を言え」この言葉には、確かに誠実さがある。空気の湿度、土の匂い、人の間合い。そこに立たなければ見えないものは多い。現場で汗を流す人々の経験と勘は、ど…

疎空間のエコノミクスはなぜ壊れて見えるのか

Somewhere in the United States 疎空間の経済が成り立っていない、という言い方は、ときに強い反発を招く。再分配があるのは当然ではないか。それは経済の失敗ではなく、税や財政の設計の問題ではないか。そうした声はもっともに聞こえる。しかし、こうした…

因果より先に、構造を見る

End-Cretaceous Tsunami Deposit and K-Pg Boundary National Museum of Nature and Science, Tokyo Leica M10P, 1.4/50 Summilux ASPH, RAW 先日、僕の研究会と共同研究している企業の方が、学生の発表を聞いてこう言った。「相関ばかり出てくるが、因果の…