『風の谷という希望』(#谷本)をどう読んだらよいか?(保存版)


Leica M10P, 1.4/50 Summilux ASPH, RAW

本書の執筆・構造化・完成をともに伴走いただいた岩佐文夫さんからは「まず頭から通して読むのがよい」とコメントいただいています。それは間違いなくベストな読み方です。

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ですが、地方や疎空間に関わる多くの方々にとっては、関心が特定の領域に集中しているのが実情です(我々のコアメンバーですらそうです)。ですので、「まずは関心のあるところから読んでみる」でまったく問題ありません。

どの領域(章)も相当のプロがガチでゼロベースから検討しており、なので「新規性がない」などという感想は、おそらくちゃんと読めていないものと思われます……。

以下に、関心テーマ別のおすすめ読み方を整理しておきます。
※第1章は前提知識としてぜひ読んでください。
※第2章・第3章は、以下のいずれかの章を読んだあとに戻ってくると、さらに深く染みます(この理解が甘いと、全体が見えにくくなります)。

🔹自然、森づくり、水循環、獣害に関心のある方
→ 第8章・第6章・第14章
🔹水害・天災・気候変動への備えに関心のある方
→ 第2章・第5章・第8章・第4章・第14章(特に「ほぐす土木」)

🔹疎空間での人材育成・教育に関心のある方
→ 第12章・第7章・第3章
🔹土木インフラやエネルギーに関心のある方
→ 第4章・第9章・第10章・第14章・第5章

🔹農業・食料生産・食文化に関心のある方
→ 第13章・第8章・第6章
🔹生活空間づくり・土地の求心力に関心のある方
→ 第6章・第7章・第14章

🔹ヘルスケア・幸せな生き方に関心のある方
→ 第11章・第4章・第6章・第7章
🔹ランドスケープ・空間設計に関心のある方
→ 第6章・第14章・第9章

🔹エコノミクス・地域の全体設計に関心のある方
→ 第4章・第15章・第14章・第7章
🔹コモンズ・マネジメントに関心のある方
→ 憲章・第1章・第3章・第15章

どこから読んでも、きっと何かが響く構成になっています。ぜひ、自分の関心から“谷”に入ってみてください。

この一冊が、残すに値する未来につながる、意味のある一石となることを検討メンバー一同、心から願っています。


ps. 参考までに作ってみた各章の関係図です。


(参考)
kaz-ataka.hatenablog.com
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