本の予約受付が始まりました


Leica M7, 50mm C-Sonnar F1.5, RDPIII @London, England

読者諸兄姉(みなさま)、こんにちは。

いかがおすごしでしょうか。

本については、火曜についに校了し、一段落しました。

校了と突然聞くと、これまで単なる原稿のやり取りで、なんとなく出版自体が、現実感のない話だったのですが、本当に世の中に受け入れてもらえるんだろうか、とこの数日、ちょっとしたストレスです。(苦笑)

-

で、すでにAmazonに登録してあります、と編集者さんが言うので、見てみると、載っているばかりか、すでに予約受付が始まっているじゃないですか、、、。

うう。そんなの聞いていない、、、。

本の後付けには、12月11日に第一版、第一刷と書いてあったので、僕はもうてっきり、まあひと月ぐらい「待ち」かなーと思っていたのですが、もうそんなこと言っていられないので、腹をくくることにしました。

-

僕の最も大切な読者である、このブログに来て頂いている皆様にはあらかじめいくつかお伝えしておいた方が良いと思うので、このエントリを書いています。


1.自己紹介

本来、このブログの何気ないエントリから始まった話なので、kaz_atakaのハンドル名のまま本を出した方が色々楽だなーと思っていたのですが、

「それではただでさえ内容的に本格的な本であり、売りようがない!」

という編集者さんのご指摘もあり、ひとしきり考え、リアルネームで出すことにしました。現在の所属などについても、出来る限り開示してほしい、ということで、職場の了解を得て載せることにしました。

もともと、このハンドル名もほとんど実名に近い上、このブログでも自分のことをそれほど隠しているわけではないので、恐らく、大きな驚きはないかと思いますが、状況、ご理解いただければ幸いです。

ただ、とはいうものの、それはそれとして、このブログにおける自分がいるのも事実であり、自分が現在行っている活動と本の内容は一切関係がないので、このブログは当面、このまま、これまで通り続けられたらなー、と思っています。その辺りの誤解が読者の皆様に起きないことを願っています。


2. 帯に書いてある言葉

このブログの、特に古くからの読者の方であれば、良くご存知かと思いますが、僕自身は「脳科学」という言葉が相当に問題のある言葉ではないかと思っています。

ただ、出版側では、僕がこれまでブログで書いてきたような「脳・神経科学」「脳神経科学」あるいは「ニューロサイエンス」という言葉では、帯のキャッチーさが足りない、そもそも字数が足りない、そんな違い誰も分かっていない、というご判断で(うう)、抵抗はしましたが、確かにリスクを取って販売されるのは出版社さんなので「脳科学」という言葉が入っています。

他のキャッチコピーも、同様に出版のリスクを取られる出版社側のご判断で入っています。ご理解いただければ幸いです。(色々勉強になりました。)


3. 内容のトーン

こちら、一応、独立した書物ということで、若干、このブログとは異なるトーンで書いています。どちらかというと、僕が、これまでの仕事の中で、自分が学んできた知恵を、自分の直接知っている、周りの若い人たちに伝承する、そういう感じで書いていますので、もしかすると少し、その辺りの微妙な違いを感じられる人がいらっしゃるかもしれません。(ただ、それほど大きくは多分違わないと思います。)

こちらについては、そういう感じのものだ、と理解して頂ければ幸いです。


4. 写真

はじめは、このブログと同様に僕の大好きな「写真」をちりばめた、軽いエッセー的なものを想定して作り始めたのですが、どうも内容がそういう感じではなくなってきてしまったということで、ある種、心残りではありますが、写真は入っていません、、。(代わりに相当量の図表が入っています。)


5.目次

本当はもっと細かいちゃんとした目次があるのですが、とりあえず登録されたということで、まだ、それが載っていません。本当に言いたいこと、伝えるべきことは、序章までに書き、これまで頂いてきたご要望である、個別論を、1章以下になるべく表層的なhowにおちいらないように願いつつ、書いています。

詳細な目次については、おそらくそれほど遠くなく反映されると思っていますが、ここに載せられるようになったら載せますね。

-

で、問題の本のタイトルとリンクは、以下の通りです。

『イシューからはじめよ - 知的生産の「シンプルな本質」』

イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」

イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」

実は、最後の最後まで「はじめにイシューありき」という、僕の長年の愛用の語句(一緒に仕事をしてきた人ならおなじみ)というタイトルで書いてきたのですが、この内容で、このような文語調のタイトルでは取っ付きにくすぎる。これが聖書の有名な言葉(はじめにロゴスありき)から来ていること自体が、ほとんどの人には理解されない、と言われ、泣く泣く断念しました。

余談はさておき、少しでも多くの人に役立つ内容と思って頂ければうれしいですが、これだけはもうよく分からないので、あとは祈るばかりです。レビューなども前向きなコメントが集まってほしいですが、これもあとは祈るばかり。人事を尽くしたかどうか分かりませんが、日々の仕事後の時間と、週末が主の、限られた時間の中で出来る限りのことはしたので、あとは深く考えないようにしたいと思います。:)

何らかの建設的なご意見があれば、このブログのコメント欄でも良いですし、メールでも構いませんので、頂ければ幸いです。改訂のチャンスがあるのか分かりませんが、次に僕が何らかの形で生かせるときがあれば、ぜひ生かしていければと思っています。

-

最後に、ここまで、この本を書き続けることができたのは、編集者の方の辛抱強さもありますが、何よりも皆様からの声、応援があったからです。心から感謝しております。

もし、何らかの直接的なイベントなどあることになりましたら、また随時お知らせしていきますねー。(あまりそういう感じの本ではないので、どうなるかよく分かりませんが、、、何かそういうチャンスがあればしてほしい的なコメントをかつてブログの読者の方から頂いている旨は、お伝えしてあります。)

多謝!


関連エントリ

-

ps. このエントリに限らず、写真にもスターなど頂けたりするととてもうれしいです。また、よろしければ下のリンクをクリックして頂けると幸いです。