2008-07-01から1ヶ月間の記事一覧

現在の脳科学、脳神経科学で脳の活動はどこまで分かるのか

Contax T2, 38mm Sonnar F2.8 @Paris 先日、何気なくclarificationのつもりで書いたニューロサイエンス、脳科学、あるいは大脳生理学についての説明))に思いのほか反響があったので、専門的な生理学的研究法に関心を持つ人のために、数学などを使わずに、も…

ポジショニング:知覚の視点から見た活用の押さえどころ

(ファーストムーバーアドバンテージより続く)Positioningでは次に過去30年間での最大のヒットコンセプトの一つ「ポジショニング」について考えて見ましょう。「マーケティングというのは心の中での場所を取り合うゲームである」、というAl RiesとJack Trou…

欲に駆られないマーケティングは可能か(2)

(1)より続く 僕が好きなカメラの世界にこれからのマーケティングのあり方の一つの原型がある。リコーのGRデジタルというカメラだ。雑誌Penや、Real Design、日経トレンディなど幅広く取り上げられてきたので、これをご覧になっている人にもその名前を聞かれ…

欲に駆られないマーケティングは可能か(1)

ブログを始めてこの数週間、これまでの人生とは比較にならないほど急速にかつ大量にブログを見てきた。マーケティング関連のブログもそれなりに見た。その中で一つ気になっていることがある。それはいずれも売らんかなのマーケティングの話が異様に多いこと…

Brazil 12 : 食べることと出すこと

(Brazil 11より続く) 少し、生きることの本質的作業について取り上げたい。食べることと出すことである。ブラジルに来てから何がうれしいと言って食べ物が本当にうまいことである。何を食べてもうまい。どこで食べてもうまい。これは本当である。空港のレス…

Brazil 11 : 悪魔ののど笛

(Brazil 10より続く) 合流地点に達する前、甲板の上をうろついているうちに、ロンドンからの三人組と仲良くなる。二人がブラジル人、一人がイラン人。遊び仲間でヴァケーションのようだ。珍しく英語を話す人に会い、お互いうれしくなって盛り上がる。とても…

ファーストムーバーアドバンテージ

(知覚のポイントから見た商品、サービス打ち出しの原則より続く) First Mover's Advantage これは読んで字のごとく、最初にその市場に入ってくると大きなアドバンテージがあるというもの。一見正しそうですが、では、世界で始めて、とか、本邦初、とかとい…

知覚のポイントから見た商品、サービス打ち出しの原則

Leica M3, 50mm Summicron F2.0 @Toyama 「市場における原子」の項でも少し書いたことに補足しつつ、ここまで議論してきた我々の脳が持つ4つの知覚の特徴、ポイントを考慮すると、力強い商品やサービスの打ち出しをしていくには、 「これまでにない異質で意…

クオリアや印象を神経活動から研究するというのは、具体的に何を意味しているのか?

これは蒼龍さんの以下の記事に触発されて書いています。 http://d.hatena.ne.jp/deepbluedragon/20080627/p1 - そもそも体験から来る統合されたもの(印象など)を、神経の活動から考えたとして、どういうことになるのか、あるいは何がどう分かると分かった…