写真

『utsuroi 写真家18人からのメッセージ』

Leica M7, 50mm C-Sonnar F1.5, RDPIII @Phuket, Thailand今晩、とある写真関連のトークイベントにブロガーとして参加することになりました。銀塩写真の行方を探る内容、とても楽しみです。場所は、恵比寿の東京都写真美術館(写美)。-最後のアマチュア銀塩…

米国横断フォトエッセイ12:荒野のコンビニ

名もなき荒野を、ずっと走り続けていると何十マイルかに一度、お店があったりする。 Leica M7, 35mm Biogon F2.0, RDPIII ↑こんなカフェもある。 孤独に立つその姿が心に残る。 Leica M7, 50mm Summilux F1.4, RDPIII これは、コンビニ兼、ガソリンスタンド…

米国横断フォトエッセイ11:この空は生きている

空が生きている。 Leica M7, 35mm Biogon F2.0, RDPIII アリゾナに入ってから、そのことを実感する。 空にも重力がある、、、そう言ったのは藤原新也さんだったか。ふと、そんな言葉を思い出す。 かつてマナウスに着き、初めてアマゾン河の支流、リオネグロ…

米国横断フォトエッセイ10 : アメリカンドライブ

Grantsを発ち、アリゾナに向かう。 Leica M7, 35mm Biogon F2.0, RDPIII (出来たらクリックして大画面で見てみてください) たまらなくなるようなアメリカンドライブだ。 日本の道を走るのと違い、こんな道なら何時間でも走れる。中央分離帯だけで100フィー…

米国横断フォトエッセイ9 : 西部到着

ABQ(アルバカーキ)到着。ニューメキシコだ。ここからアリゾナ辺りが、いわゆる西部劇の舞台。雨上がりだからか、神々しい空からの光が降り降りている。 Leica M7, 50mm Summilux F1.4 (以下同じ) 緑などほとんどない砂漠の大地だが、かえって神の土地とい…

Nikon F2 + Zeiss Planar 試し撮り速報

これは思い切り写真、写真したエントリです。この間、ご報告したニコンF2につけたCarl Zeissレンズ(50mm Planar F1.4)をちょっと使ってみた結果が上がって来たのでアップしてみたいと思う。 Leica M7, 50mm C-Sonnar F1.5 まずこれが組み合わせた眺め。本…

ニコン用ツァイス到来!

Leica M7, 50mm Planar F2.0 @Meguro, Tokyo 長らく懸案だった、ニコン用のカールツァイスを入手した。標準派の僕なので、当然のように50mm Planar F1.4をゲット。当然中古である。マップ(カメラ)にいけば新同品(新品同様の品)が、二割(=一万円)引き…

ピカソは本当に天才か?

Leica M7, 50mm Summilux F1.4, Neopan400 今、僕のおしごと生活圏の港区では、ピカソがホットだ。 サントリー美術館でも、国立新美術館でもやっている。タイトルもやたら仰々しく、一つは「巨匠ピカソ 愛と創造の軌跡」もう一つは、「巨匠ピカソ 魂のポート…

米国横断フォトエッセイ7 : ジョシュアツリー(Joshua Tree)

Joshua Tree、日本語読みでヨシュアツリー、すなわちヨシュアの木がどうしても見たかった。 ネヴァダからカリフォルニアに向かっていた。砂漠を越え、山を超え、そして砂漠を越えた。ネヴァダは途方もない国だった。華氏で120度。100度を超すと風邪だという…

5D Mark II

予約を入れてしまいました、、、。もちろんキャンセルする可能性はありますが、僕としてはあまりにも例外的な暴挙。久しぶりのデジカメです。私を良く知っている人であれば、いったい何がなんだか、というぐらいの驚きの行動なのですが、、。第一にそもそも…

(銀塩)写真のアップ

以前からこのブログをご覧になっている人であればご存知の通り、僕はかなりの銀塩写真バカだ。ネガも使うけれど、一番使うのはポジ(リバーサルとも言う)。どのフィルムも味があって好きだけれど、とにかく無難、どんなときも安定した実力ということで、最…

米国横断フォトエッセイ6:フィールド・オブ・ドリームス

Leica M7, Summilux 50mm F1.4, PN400N(以下同じ) ピッツバーグは川面に浮かぶ街だ。二つの河の交わる中、カーネギーが巨万の富を鉄鋼業を通じ築き、金融の巨人であったメロン財閥の作り上げた街でもある。 もうとっくにピークを過ぎたはずのまちなのに、…

米国横断フォトエッセイ5: 「僕の右手」

Leica M7, Biogon 35mm F2, RDPIII 僕の右手をしりませんか 行方不明になりました 指名手配のモンタージュ 町中に配るよ今すぐ探しに行かないと さあ早く見つけないと 夢に植えた野良犬、今夜ほえている 見たことも、ないような、マイクロフォンの握り方で …

米国横断フォトエッセイ4:ダイナー 、、、心に通じる道は胃を通る

アメリカに行くと、とにかく無性に行きたくなるのがダイナー。街の飯屋と言うか、朝ご飯屋というべきか。大体ブレックファーストメニューというのを、朝昼晩を問わずメインに出しており、どこに行っても殆ど同じメニューがある。もちろんハンバーガーなども…

米国横断フォトエッセイ3:ハーバードのキャンパスにて

僕が旅行に行くと必ずよるのがその街の大学のキャンパス。アカデミアが長いせいか、アカデミアに対するrespectが強いせいか、旅では途上国の市場(いちば)を回るのと同じぐらい好き。なぜかほっとするとともに、その街にある気高くそして前向きなエネルギー…

米国横断フォトエッセイ2:デトロイト空港にて

ボストンに行くコネクションでデトロイトに立ち寄る。なんだかアーミーまでいて相変わらずの重圧感だ。でも周りの人は、平然と子供と佇んだりしている。あの戒厳令状態の時のように兵器を持ち歩いている訳ではないからかもしれない。 Leica M3, Tele-Elmarit…

米国横断フォトエッセイ1:ニューヨークの熱さ

しばらく今回のアメリカ横断で印象に残ったものを残していけたらと思います。 - この街の人は確かに生きている。 それをニューヨークの街を久しぶりに歩くと実感する。 Leica M7, Summilux 50mm F1.4, PN400N お前も正面から生きることに立ち向かっているの…

日本発色が消滅!?!!

僕が初めて行ったプロラボ、「日本発色」が、アメリカに行く直前に廃業していたことを知りました。ショックです。 職場の近くの六本木事業所には随分お世話になりました。六本木店を閉められてからしかたなく、コダック系の堀内カラーに行っていたのですが、…

ポーニョ、ポニョ、ポニョ、、、フィルム、銀塩写真の行方

Leica M7, 50mm Planar F2.0, RDPIII @Tokyo Disney Land 大してテレビも見ていないのに、いったいどこから来るのか、ポニョ(『崖の上のポニョ』)の歌が耳から離れません。宮崎アニメのパワーもたいしたものです。それでちょっとネットを漂っていると、い…

デジカメ vs 銀塩カメラ、、、画質の違いについての考察

会社でPhoto lovers club(いわゆる写真部)なるものを主催していると、カメラや写真について相談を受けることが多い。その際に、毎度、どうやったら僕が最近、日頃撮っているような写真(最近のものだと下の椿とか浜辺の写真)を撮れるのか、という話になる…

Brazil 23:マナウスの胃袋、、、メルカド

(Brazil 22より続く) マナウス最終日、朝。メルカド(市場)へ出向く。どんな町でも、その匂いを知りたければ、その本当の力を知りたければ、メルカドに行かないといけない。築地を歩いたことのない人など、東京を知っていると言えないのと同じだ。マナウス…

Brazil 20:金色のトクナレ

(Brazil 19より続く) ピラーニャのものすごさに唖然としているうちに、あの重戦車のようなプレタとは全く異なる、高レスポンスカーのような引きが唐突にやってくる。グーン、グン、と大きなリズム。それを見ておっさんが、「タ・ク・ナ・レー」と言う。ホン…

ニコンD700!

遅ればせながら、ニコンがD700を発表するというニュースを目にしました。これは衝撃的ですね。 ついにフルサイズのコンパクト一眼(旗艦機ではないという意味)ニコンが出るとは、、、。ここまで銀塩カメラ一筋の僕もちょっと垂涎。ISO6400の常用化が可能な…

Brazil 15:アマゾンの夜明け

(Brazil 14より続く) 明日の朝は早い。'The Little Prince'(「星の王子様」)を読んでいるうちに眠りに落ちる。この徹底的な静けさの中にいると、王子様が降りてきて、僕に話しかけてくるのが聞こえて来るような気がしてくる。「本当に大切なことは目に見え…

Brazil 9:河の上のみやげ屋

(Brazil 8より続く) リオ・ネグロことネグロ河は本当に黒い。船の水流に揉まれている水を見ていると、まるでコーラの原液をかき回しているように見える。しかし、この上流には何にも産業らしい産業はなく、ひたすらジャングルが広がっているだけである。大体…

Brazil 8:アマゾンのジャングル開発

(Brazil 7より続く) あまりにもマナウス周辺のジャングル開拓が急速に進んでいるために、この辺りの気象も劇的に変わりつつあるとガイドは嘆く。何年か前には、瞬間風速ではあるものの53度という気温を記録したという。老人や小さな子供などは空調なしではひ…

Brazil 6:アマゾン河ツアー

(Brazil 5より続く) マナウス到着翌日、手始めにアマゾン川とその流域のジャングル・ツアーに参加する。もとより見ることが全てなので、説明には期待しないつもりだったが、聞くとガイドは英語も話すというので言葉で干上がった僕は思わず期待してしまう。マ…

Brazil 3:リオネグロ

Brazil 2より続くホテルに着き、部屋に荷物を下ろすと、何はさておき、その前に広がるネグロ川を見に出る。ホテルの前の小さなジャングルをくぐり川辺に出る。息をのむ。広い、実に広い。聞くと、幅が十数キロあるという。河口から千六百キロ、日本でいえば…

Brazil 2:マナウス

Brazil 1より続く熱帯特有の湿度の高さが膚に食い込んでくる。白タクの運ちゃん達が立ちはだかり、どこに行くんだ、乗らないかと誘いをかけてくるのが見える。彼らには目を向けず、パブリックトランスポーテーションのコーナーを探す。英語など全く解せず、…

ブレッソンやキャパとマグナムを立ち上げたアーウィットの有名な写真にカリフォルニアキスという作品がある。 そこには色は全くないのだが、恐ろしく鮮烈にイメージが残る写真だ。 驚くほどのビビッドなイメージが、自然なフレーミングと背景のもとに映し出…